治療には、私たち医療従事者と患者さんがお互いいつでもフランクに意見を交わせる対等な関係が大切であると考えます。先代の開業以来、当院では「患者様」という呼びかけはせずに「患者さん」もしくは「○○さん」とお呼びしておりますのも、そういった考えを診療の基本としているからです。
初診で患者さんを拝見し病状をお伝えするとき、私たちはその内容をよくご理解いただけるよう、分かりやすくご説明をすることを第一に心がけております。そして、治療のゴールの設定に向けて、治療方針や治療過程に対する患者さんの率直なご意見やご希望をお聞きするためにも常にそういったフェアな関係性が必要と感じております。

また、当院に通院してくださる方のなかには、先代のときから数えて50年を超える方や経過を観察するために通院される方、お口のクリーニングや小調整のみに通われる方もいらっしゃいます。来院された患者さんの様子を観察し、どのような治療が適切であるかを私たちが考える一方で、患者さんがどのような治療を希望して来院されたか、率直にお話いただける雰囲気を作り出せるように心を配っております。
できるだけ長期にわたり安定した口腔環境で過ごせるよう、そのために安心して、気持ちを楽に通院できるような診療体制を常に目指しております。